Google翻訳はもういらない?

2020年5月15日

Webで海外の情報を確認したいと思うことはないでしょうか。
そのようなときに役立つのが翻訳サービスです。

定番のGoogle翻訳も、以前と比べるとかなり精度が上がり、実用的にはなってきているのですが、時折珍妙な翻訳で何を言っているのか困惑させられるときもありますよね。
今回の記事では、そのような悩みを解決するかもしれない、新進気鋭の翻訳サービスを紹介してみようと思います。

その名もDeepL翻訳

そのサービスの名前は「DeepL翻訳」。
SNSなどで交わされている会話データを機械学習するAIを採用しており、公的文書やニュースで用いられる“堅い”文章はもちろん、Google翻訳などが不得意とする日常的な“くだけた”会話などにも強いとされています。

試しにケネディ大統領の大統領就任演説の一部分の翻訳をしてみると、以下のような感じになります。

【原文】
And so, my fellow Americans: ask not what your country can do for you–ask what you can do for your country.
My fellow citizens of the world: ask not what America will do for you, but what together we can do for the freedom of man.

【DeepL翻訳】
だから、私の同胞であるアメリカ人の皆さん:あなたの国があなたのために何ができるかと聞くのではなく、あなたの国のために何ができるかと聞いてください。
世界の同胞である市民の皆さん:アメリカがあなたのために何をしてくれるかではなく、人間の自由のために私たちが一緒に何ができるかを尋ねてください。

【Google翻訳】
そして、私の仲間のアメリカ人:あなたの国があなたのために何ができるか尋ねないでください-あなたの国のためにあなたが何ができるか尋ねてください。
私の世界の市民:アメリカがあなたのために何をするかではなく、人の自由のために私たちが一緒に何ができるかを尋ねてください。

ご覧の通り、DeepL翻訳のほうが大分自然な日本語訳になっていますね。

この傾向は日本語から英語に翻訳するときも同様で、特に方言を翻訳するときに顕著になるようです。
例えば、適当な大阪弁の文章を翻訳してみましょう。

【原文】
あかん、完全にわやになってしもうたがな。
えらいことしてくれたなあ。これやったら威厳も何もあらへんがな。

【DeepL翻訳】
Oh no, it’s completely gone haywire, isn’t it?
You’ve done a great job. There’s no dignity in doing this.

【Google翻訳】
Akan, I’m completely shy.
You did a great job. If you do this, there is no dignity or anything.

「haywire」は「狂う」という意味ですので、DeepL翻訳では「gone haywire」という言い回しで、大阪弁の「わやになる」をうまく翻訳している感じです。
一方、Google翻訳は「shy(恥ずかしがりの)」という単語を使っており、「わやになる」を理解できていないことがうかがえます。
また、DeepL翻訳が「あかん」を「Oh no」と訳しているのに対し、Google翻訳ではこれも理解できなかったらしく「Akan」と音のままの表記となっています。

このようにDeepL翻訳はかなり高精度な翻訳をしてくれますので、公私問わず、様々な場面で活用できそうに思えます。
もちろん、完全な翻訳といかない部分もあり、上記の例でも、「えらいこと」を「great job」と訳しているなど、文意を完全に理解できていないところはあります。ですが、そのあたりは人間が補えば十分だと言えるでしょう。

Web関係の仕事の場合、最新の情報が海外発であることも多いので、個人的にもDeepL翻訳にはお世話になることになりそうです。

執筆者:M.S